幸不幸

私の中でその横浜で過ごした2年間はとてもいい時代だったので
その2年間を思い出し、必死に糧にしながら広島で生きている時もありました。
だからその良い時代の本当を知ったり、失望してしまうのは嫌です。もう10年近く経ってしまったので記憶の中で美化されてるかもしれませんし、それに気づいてしまうのは恐れおののきますが、
明後日行きます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

結婚式の前日の夜、明日の主役の新郎新婦は何を話しているだろうか、お嫁さんは念入りにマッサージやパックをしているのだろうと、お風呂に浸かりながら考えていた。
結婚式の直前といえば
去年の夏に観に行ったミュージカル「マンマ◦ミーア」がある。
あれは結婚式に本当の父親を呼びたいと嫁入り前の娘が奮闘する話である。
ちょうどそのミュージカルを観にいったのは私が底辺だった時代で、薬漬けの体で、人権も危ぶまれたようなそんな時代であったことを思い出す。人間じゃなく気狂いで、何をしでかすかわからなかった。常に怯えていて気を張っていて、自分の体に何が起こっているのか把握することさえできなかった。
だけどこのミュージカルを最後まで観られたことで少し進歩した気がしたんだ、あの時。私はよく覚えている。成人にしか見られないような見た目で夜道を歩き居酒屋に入ったこと。お互いの写真を撮りあったこと。コメダ珈琲のモーニングにレスカを飲んだこと。最後まで飲み干せなかったこと。おしゃれな喫茶店に入ったこと。せまくタバコのにおいのするホテルでふなっしーを描いたこと。
怖がる顔をして薬を投げつけられる事もあるけど、人間に見られることもあるよ、今は