皮肉じゃなくてサラダが食べたい

仲の良かった子の顔は忘れちゃったけど いくつかの本の書き出しは覚えてる
2日前に何をしていたか解らないけど
レポートがもうすぐ締め切りだということはわかる
記憶が孤独な時間のことばかり暗記していてそんなはずはないのに無かった筈なのに

 

 

 

 

 

 

 


幸せだと思ったことは覚えているが その感覚を、恍惚を一ミリたりとも思い出せない。記憶を巡らせ辿り着くのは「幸せ」というゴシック体の文字。そんな文字、泣きながらでも書けるじゃないか

 

 

 


わたしは、感情を、感覚を思い出したいのだ。 心臓の鼓動。頰が緩むような言葉の響き。寒くても外で一緒にいたいと思うような 帰る時間を遅くなると家に連絡しだすような そんな

 

 

 

 

でも当分、渇いた笑いは出していない。

それは単純に 、嬉しいかもしれない

 

 

 

 

 

 

 

 


将来は何もしたくないけれど 今はすこし本屋さんに行きたい。人権と自意識とそれから穢多非人 差別、ヒエラルキーについての本が読みたいのだ。ついでにサラダが食べたい。トマト入りの。アボカドもあるとなお良い。

 

心がドロついているので さっぱりしたものを食べて中性に戻したい…